■概要
古典物理学の創始において非常に重要な概念であるにも関わらず、正体不明でつかみ所の無い物理量であり、明確な定義式が存在しない。ニュートンの運動方程式中には力が含まれているものの、定義ではなく因果関係のイコール(=)によって結ばれている。おそらくニュートンは物体の運動に状態変化(加速度)をおこさせる何らかの量の一側面として力を定義したと思われる。したがって、物体に加速度を生じさせる量が力と完全に合致しているという保証はない。確実なのは、物体の運動を支配する量の一側面として力が提唱されるということである。
力は基本的にはベクトル量であり、加速度の向きに一致していると考えられ、力の平行四辺形の法則を用いて分解・合成が可能である。
また、力はニュートンの力学第3原理(作用・反作用の法則)により、単独で存在できず、対になっている。唯一の例外として、慣性力はその反作用(あるいは作用)を持たない力である。その性格から「見かけ」の力と呼ばれる。